生活、音楽、吉井さん
木曜日、6月から開催されていて行こう行こうと思っていたモネ展へようやく。
特定の画家の絵を自分から1人で見に行ったのは、実は初めてのことだったんだよな。
私にとってモネは、絵が好きというより、母がモネや印象派の絵画が好きで昔連れられて見に行った記憶があって、なんとなくずっと気になる画家ではあった。
だから今回行こうと思ったのは、ノスタルジーな意味合いで足を運んだことが大きい。そして親の影響なのか自分が本当に興味があるのか、それも確かめてみたかった。
お土産。
ポストカード買うくらい気に入ってるじゃないかと笑。いや見に行ってよかった。
絵画って、私は手法とか技術的なことは全くわからないんだけれど、光の陰影感や色彩の好みで見るだけでもいいのかなと思う。それでいくと、私はこの2枚の絵がとても気に入ったのでした。
セーヌ河で描かれたという下の絵の方は、わりと入り口に近いところにあって、目に飛び込んで来た時にいきなりブワッと涙が込み上げて危なかった。全く知らない場所なのに、ひんやりとした空気、植物や河辺のにおいがするようで、ここ最近朝から気持ちが沈みがちだった私には、この静寂にとても癒しを感じて、今もポストカードを何度も眺めてしまっている。
撮影できるエリアもあって、一番人気はやっぱり看板やチケットに使われている睡蓮の絵でしたね。
【本日開幕!】
「モネ-睡蓮のとき」、「開館30周年記念コレクション展 VISION 星と星図 | 星図 Ⅰ : 社会と、世界と」がはじまりました!髙橋節郎館とあわせてご覧いただければ、印象派からクリムト、現代美術からデザインや工芸までもりだくさん!ごゆっくりお楽しみください/ pic.twitter.com/S1jSVOd4lS
— 豊田市美術館 (@toyotashibi) June 21, 2025
【モネ展学芸員のおすすめポイント1】
今回のモネ展は習作的な作品が複数含まれています。展示が進むにつれて壁掛けの絵画から壁画のような大きな作品へとサイズが大きくなっていきますが、大きな絵を描くには新しい構図法や筆使いが必要。こうした習作的な作品にモネの実験を探すのも楽しいです。 pic.twitter.com/IMXESyV1fi
— 豊田市美術館 (@toyotashibi) August 8, 2025
へ〜〜〜。っていうのを帰ってきてから知るっていうね笑。この藤の花の絵も色が綺麗で...。私は構図は右だけど、色彩は左の方が好きかなあ。【モネ展学芸員のおすすめポイント2】
モネは同じ風景を朝と晩、晴れと曇りなどで連作的に描き分ける制作でも知られています。この2枚は宙に浮かぶような藤を、左右に広げてみたり、前後に奥行きをもたせたり、モネが構図の実験しているのがわかります。どちらが好みかじっくり見比べてみてください。 pic.twitter.com/9MZgbkzqou
— 豊田市美術館 (@toyotashibi) August 9, 2025
寒色系の色使いもとても素敵なんだけど、晩年に薔薇の小道を描いた燃えるような赤やオレンジの絵も素敵だった。
最後にモネを撮影したドキュメンタリー映画の一部が放映されていて、タバコを咥えながら大きなまあるいパレットを持って描く晩年のモネの姿が思ったよりイカした爺ちゃんだった(褒めてます)笑。晩年まであんな大きな絵を描くぐらいだもんね。パワフルさを感じる人だった。
夏休み中とはいえ平日だから空いてるだろうと思っていたら、チケットは当日券でもスムーズに買えたけど、駐車場は満車に近かった。県外からも訪れる方がいるような美術館だし、せっかく近くに住んでいるのだから、またこうしてたまに訪れたいなと思った。フェルメールとか来ないかなあ。
来た時は曇りで比較的過ごしやすいくらいだったのが、帰りには真夏の空に戻っていた。
PR